ストアオーナーの基本設定
プラグインを有効化すると、ストアオーナーの管理画面で以下の3つのオプションが追加されます。
ここでは、この3つのオプションの設定・確認方法を見てみましょう。
さっそく、企業アカウントを作成する方法を確認します。
顧客(企業)ごとに企業アカウントを作成
このプラグインは、B to B ビジネスのためのプラグインです。
つまり、ストアオーナーは、各顧客(企業)をの企業アカウントを作成できるようになります。
企業アカウントは、企業の個別のセールスアカウントになります。
企業アカウントの下に、各スタッフメンバーがユーザーとして参加できるようになります。
ここではまず、顧客(企業)のアカウントを作成する方法を確認します。
- WordPress 管理画面サイドメニュー [会社] > [会社を新規追加] をクリックします。
- 企業名と企業の詳細を入力し [公開] をクリックします。
これで、顧客(企業)のアカウントを作成できました。
事前に設定したユーザー権限で新規ユーザーを追加
WooCommerce がWorrdPress に追加する2つのユーザー権限のうちの1つが「顧客」でした。
Roles & Permissions は、このWooCommerce の「顧客」ユーザー権限をさらに拡張します。
ストアオーナーは、顧客(企業)の新規/既存のユーザーに、以下の3つのサブ権限を割り当てることができるようになります。
- オーナーサブ権限
- 管理者サブ権限
- ユーザーサブ権限
各サブ権限の違いについては、サブ権限に与えられる権限をご覧ください。
ストアオーナーが、それぞれの企業のユーザーにサブ権限を割り当てる方法は以下の通りです。
- WordPress管理画面サイドメニュー [ユーザー] > [新規追加] をクリックします。
- ユーザーの情報を入力し、権限グループは [顧客] を選択します。
[会社] フィールドが追加されるので、この新しいユーザーを割り当てる会社を選択します。 - 会社を選択すると、サブ権限を選択するオプションが表示されます。
管理者とユーザーのどちらかを選択しましょう。 - 管理者サブ権限を選択した場合は、この企業のオーナーかどうか✓するチェックボックスが表示されます。
オーナーの場合に✓を入れましょう。 - [新規ユーザーを追加] をクリックします。
これで、ユーザー権限の設定が完了しました。
注:今後、「ユーザー」という言葉は、各顧客(企業)のサブ権限を持つスタッフメンバーを指します。
顧客(企業)別に売上レポートを確認
ストアオーナーが、各顧客(企業)の売上レポートを見る方法を確認します。
- WordPress 管理画面サイドメニュー [WooCommerce] > [レポート] をクリックします。
- [注文] > [会社別売上] をクリックします。
- 会社を選択し [表示] をクリックします。
サブ権限に与えられる権限を確認
各サブ権限は、ユーザー管理やストアへのアクセスレベルにおいて異なる権限を持っています。
ここでは、3つのサブ権限を持つユーザーに認められている権限を確認します。
それでは、オーナーサブ権限から確認しましょう。
オーナーサブ権限
オーナーサブ権限のユーザー管理能力とアクセスレベルを確認します。
ユーザー管理能力
オーナーサブ権限は、各会社に割り当てられる最も権限の多いサブ権限です。
ストアオーナーによって既存の会社アカウントに割り当てられます。
オーナーサブ権限は、会社アカウントで以下の権限があります。
- 会社のすべてのサブ権限ユーザーを確認できる
- その会社の、管理者サブ権限/ユーザーサブ権限のユーザーを作成できる
- その会社の、管理者サブ権限/ユーザーサブ権限の既存ユーザーの情報を編集できる
- その会社の、管理者サブ権限/ユーザーサブ権限のユーザーの、サブ権限とステータスを変更できる
- その会社の、管理者サブ権限/ユーザーサブ権限のユーザーを削除できる
- その会社のすべての購入された注文を確認できる
アクセスレベル
オーナーサブ権限は、以下の機能にアクセスできます。
- カートをシェア機能を使うことで、会社のほかのユーザーのカートをシェアもしくはカートを受け取る
- 管理者サブ権限とユーザーサブ権限のユーザーの注文量を、価格と数量制限を使って制限できる。
カテゴリー管理オプションを使うことで、各カテゴリーに価格と数量制限を適用できる。 - カートを管理オプションを使うことで、管理者サブ権限とユーザー-サブ権限のユーザーのカート設定をカスタマイズできる。
管理者サブ権限
管理者サブ権限のユーザー管理能力とアクセスレベルを確認します。
ユーザー管理能力
管理者サブ権限は、その会社のユーザーを管理するレベルのサブ権限です。
管理者サブ権限は、会社アカウントで以下の権限があります。
- 会社のすべてのサブ権限ユーザーを確認できる
- その会社の、管理者サブ権限/ユーザーサブ権限のユーザーを作成できる
- その会社の、ユーザーサブ権限の既存ユーザーの情報を編集できる
- その会社の、ユーザーサブ権限のユーザーの、サブ権限とステータスを変更できる
- その会社の、ユーザーサブ権限のユーザーを削除できる
- その会社のすべての購入された注文を確認できる
アクセスレベル
管理者サブ権限は、以下の機能にアクセスできます。
- カートをシェア機能を使うことで、会社のほかのユーザーのカートをシェアもしくはカートを受け取る。ただし、カートをシェア機能は、オーナーもしくは管理者サブ権限によって有効化されている必要がある。
- ユーザーサブ権限のユーザーの注文量を、価格と数量制限を使って制限できる。
カテゴリー管理オプションを使うことで、各カテゴリーに価格と数量制限を適用できる。 - カートを管理オプションを使うことで、管理者サブ権限とユーザー-サブ権限のユーザーのカート設定をカスタマイズできる。
ユーザーサブ権限
ユーザーサブ権限のユーザー管理能力とアクセスレベルを確認します。
ユーザー管理能力
ユーザーサブ権限は、ストアで買い物をする会社のユーザー(スタッフメンバー)に割り当てられる、最も基本的なサブ権限です。
ユーザーサブ権限は、会社アカウントで以下の権限があります。
- 会社のすべてのサブ権限ユーザーを確認できる
アクセスレベル
ユーザーサブ権限は、以下の機能にアクセスできます。
- カートをシェア機能を使うことで、会社のほかのユーザーのカートをシェアもしくはカートを受け取る。ただし、カートをシェア機能は、オーナーもしくは管理者サブ権限によって有効化されている必要がある。
サブ権限に与えられる権限
ユーザー管理能力 | アクセスレベル | ||||||||
ユーザー確認 | ユーザー作成 | ユーザー編集 | サブ権限/ステータスの変更 | ユーザー削除 | 注文の確認 | カートシェア | カートオプション | 注文制限 | |
オーナーサブ権限 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
管理者サブ権限 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ユーザーサブ権限 | ◯ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ◯ | ☓ | ☓ |
サブ権限を持つユーザーの流れ確認
ここでは、サブ権限を持つユーザーがどのようにユーザーを管理したり、注文を確認できるか確認します。
前述の通り、それぞれの機能へのアクセスは、サブ権限によって異なります。
ここでは以下の流れで確認します。
新規ユーザーの作成/確認
オーナーサブ権限と管理者サブ権限の人は、新しいサブ権限のユーザーを作成/確認することができます。
ここでは、オーナーサブ権限の人がユーザーを作成/確認する方法を見てみましょう。
- ストアにログインしたら、マイアカウントページを開きます。
[会社ダッシュボード] をクリックします。 - その会社の既存のユーザーのリストが確認できます。
- 新規ユーザーを作成するには [ユーザーを追加] タブをクリックします。
- 各情報を入力し [ユーザーを追加] をクリックします。
ユーザー情報の編集とユーザー削除
オーナーサブ権限と管理者サブ権限の人は、ユーザーの情報を編集し、サブ権限とステータスを変更することができます。
また、ユーザーを削除することもできます。
ここでは、オーナーサブ権限の人がユーザー情報を編集またはユーザーを削除する方法を見てみましょう。
- ストアにログインしたら、マイアカウントページを開きます。
[会社ダッシュボード] をクリックします。 - ユーザーを編集するには、[アクション] 列の鉛筆マークをクリックします。
- ユーザー情報の編集や、サブ権限とステータスを変更できます。
編集が終わったら [ユーザーを編集] をクリックします。 - ユーザーを削除する場合は、[アクション] 列のごみ箱マークをクリックします。
注文を制限
オーナーサブ権限と管理者サブ権限の人は、ストア商品の各カテゴリーについてユーザー1人が注文できる注文制限を設定できます。
もしくは、ストア商品のすべてのカテゴリーについてユーザー1人が注文できるグローバル注文制限を設定することも可能です。
注文制限は、注文料金もしくは注文数量について設定することができます。
ここでは、オーナーサブ権限の人が注文制限を設定する方法を見てみましょう。
- ストアにログインしたら、マイアカウントページを開きます。
[会社ダッシュボード] をクリックします。 - 制限を設定するユーザーの [アクション] 列の右端の [カテゴリを管理] マークをクリックします。
- カテゴリーごとに制限をかける場合は、制限するカテゴリーのトグルをクリックして有効化します。
価格と数量の制限を設定します。
グローバル制限の場合は [グローバル制限] のトグルを有効化し、価格と数量の制限を設定します。 - [保存]をクリックします。
カートオプション
オーナーサブ権限と管理者サブ権限の人は、その会社のユーザーのカートページを管理するさまざまなカートオプションも与えられます。
カートオプションは以下の通りです。
- カートをシェアオプション
オーナーサブ権限と管理者サブ権限の人は、ユーザーがほかのユーザー(すべて同じ会社のユーザー)とカートをシェアできるように設定できます。 - カート機能のみに制限オプション
オーナーサブ権限と管理者サブ権限の人は、ユーザーがストアで商品を購入できないように設定できます。有効化すると、ユーザーができるのは、カートをシェア機能を使ってほかのユーザーとほしい商品をシェアするだけとなり、決済は行えません。 - 支払い機能のみに制限オプション
オーナーサブ権限と管理者サブ権限の人は、ユーザーが商品をカートに追加できないように設定できます。有効化すると、ユーザーができるのは、カートをシェア機能を使ってほかのユーザーにシェアしてもらった商品を注文し決済することだけです。
ここでは、オーナーサブ権限の人がカートオプションを設定する方法を確認します。
- ストアにログインしたら、マイアカウントページを開きます。
[会社ダッシュボード] をクリックします。 - 制限を設定するユーザーの [アクション] 列の右端の [カテゴリを管理] マークをクリックします。
- [カート] タブをクリックして、好きな設定を有効化し [保存] をクリックします。
カートをシェア
ユーザーサブ権限を持つ人は、その会社のほかのユーザーとカートをシェアできます。
ここでは、ユーザーサブ権限を持つ人がカートをシェアする流れを確認します。
- カートページで [カートをシェア] ボタンをクリックします。
- カート名とシェアするユーザーを入力し [送信] をクリックします。
- カートがシェアできたら、会社ダッシュボードの [私がシェアしたカート] をクリックすると表示されます。
また、カートをシェアされた人は以下の流れでシェアされたカートを確認します。
- マイアカウントの 会社ダッシュボードを開き [シェアされたカート] をクリックします。
シェアされたカート名が表示されます。 - [カートを読み込み] をクリックします。
- 現在のカートの商品を削除してシェアされたカートを読み込むか、現在のカートの商品を保持したままシェアされたカートを読み込むか選択します。
- シェアされたカートの商品が確認できます。
注文を確認
オーナーサブ権限と管理者サブ権限の人は、その会社アカウントのすべての注文を確認できます。
日付やユーザーでフィルターをかけることも可能です。
ここでは、オーナーサブ権限と管理者サブ権限の人が、注文を確認する方法を見てみましょう。
- ストアにログインしたら、マイアカウントページを開きます。
[会社ダッシュボード] をクリックします。 - [会社の注文] タブをクリックします。
現在の会社の注文が一覧で表示されます。
日付やユーザーでフィルターをかけることができます。 - [表示] をクリックすると、注文の詳細を確認できます。
これで、サブ権限のユーザーの流れを確認できました。